1. HOME
  2. 自分の最大限の可能性を開花させる力学
  3. 「不安」こそが実は自分の可能性を開く扉となる(真の「安定」の宿る場所とは)
自分の最大限の可能性を開花させる力学

「不安」こそが実は自分の可能性を開く扉となる(真の「安定」の宿る場所とは)

「不安」というのは、ネガティブな感情とされるものの代表選手の一人ですが、その源は先の見通せない「不安定」な状態に身を置いているところにあります。

「不安定」な状態は、人が他の動物同様に持っている生存本能を刺激し、それを「不安」という感情で警告を発することで、人により「外面的に『安定』」した状態を求めさせます。

いい大学に入っていい会社に就職して、その中で出世して社会的地位を獲得するという人生の道筋は、今でも「外面的な『安定』」を求める生存本能にとっては、非常に魅力的な「レール」に映ります。

なぜなら、その「レール」が敷かれている会社や組織が存続する限り、確実に先を見通すことができるからです。

しかし一方で、人は先の見通せる「安定」した状況に安堵感を覚えますが、逆に先が見通せ過ぎてしまう状況にはつまらなさを感じてしまうという矛盾した心理も持っています。

それは、人生に「変化」を起こして何か意義あることをしたいという、他の動物同様に持っている生存本能とは別の「人間固有の本能」があるからです。

かの有名なマズローの5段階欲求説では、欲求の最終段階として「自己実現欲求」を説いていますが、それこそがこの「人間固有の本能」を言い表しているに他なりません。

「安定」とは定まった状態ですが、残念ながらそこから「変化」は生まれません。一方「不安定」とは定まっていない状態ですが、それゆえに「変化」の源となります。

実は自分の可能性の扉を開くということは、自分を超えた大いなる存在から「感情」を通して伝えられる本当の望みに向かって、今の状態から自分の人生に「変化」を起こしていくということに他なりません。

そして、その「変化」は今の「外面的な『安定』」の状態からの移行を余儀なくさせるため「不安」を引き起こします。しかし、「不安」の源が「変化」であるならば、実は「不安」こそが自分の可能性を開く扉となるのです。

一旦そのことに気づいてしまえば、後はその「不安」に飛び込んで自分の可能性の扉を開くのか、それとも今の「外面的な『安定』」に身を置いて、後からやってくる消化不良の心理と共に生きるのかの選択を迫られます。

そのときに勇気を出して「不安」に飛び込んだ暁には、本当の「安定」とは年収や社会的地位などの「外面的な『安定』」ではなく、どんな状況でも自分は動じずにやっていけるという「内面的な心の『安定』」であるという気づきを得ることができるのです。

なぜなら、万物の本質は「変化」であり、どんなに強固に見える外面的な状況も、その「変化」から逃れることはできないからです。

この「内面的な心の『安定』」こそが、実は令和の時代に私たちが育むべきものであるというのは、今はより「外面的な『安定』」を求める風潮にある現代社会が、いずれ到達する帰結ではないかと思われます。

意志の中心は心と知性の気の中間に位置していることから、私たちは、両者が強く求めるものに対し、バランスのとれた対応をすることを学ぶ必要がある。

知性と心が互いにきちんとつながっていないと、どちらかが支配的になる。知性がリードすると、感情のデータを敵にまわしてしまうため、感情面で苦しい思いをする。そして、すべての状況、すべての人間関係を思い通りに動かし、自分の感情を支配しようとする。逆に心がリードすると、すべてはうまくいっているという幻想をもちつづけるようになる。

結局、理性でも心でもどちらか一方がリードするようになると、内面の安心感ではなく、恐れや、何でも思い通りにしようとする不可能な目標が、意志を動かす原動力となってしまうのである。

このパターンを打ち破るただひとつの道は、理性と心がひとつになった力を引き出すような選択をすることだ。

これからどうしたらいいのかわからないと主張して、自分を「保留」状態に置くことはやさしいが、その主張が事実であることはまれだ。保留状態にあるのは、実はつぎにどうしたらいいのかはっきりわかっているのに、そういう行動を起こすことを極度に恐れているからだ。

人生で繰り返されるサイクルを打破するには、昨日ではなく明日に目標を定めた強い決断をひとつ下すだけでいいのだ。

「もう我慢できない、こんな扱いを受けるのはもういやだ」、あるいは「もうこんなところには一日たりともいられない、いますぐここを出なければ」というような決断は、理性と心をひとつにする性質の力を持っている。この選択の内にある強烈な力によって、人生は直ちに変わりはじめる。

もちろん、それがどんなに絶望的で悲しいものだとしても、慣れ親しんだ人生を去ることは恐ろしい。だが、変化というのは本質的にこわいものだし、行動を起こす前に、まず安心感がおとずれるのを待つことは、さらなる内面の葛藤を引き起こす結果となる。

安堵感を得るただひとつの道は、変化の渦へと飛び込み、その反対側に抜け出て、再び生きるよろこびを感じることだけだからだ。

〜「7つのチャクラ(キャロライン・メイス)」より〜