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自分の最大限の可能性を開花させる力学

誰もが「個人として」今の自分を超えて成長するように導かれていく(どれだけ他人にウソをつけても自分の心にウソをつくことはできない)

実は、人というのは本当の自分の望み(それを使命とか運命とか自己実現と言うこともありますが)というものが何かを本能的にはわかっています。頭(理性)ではなく心(感情)がダイレクトに教えてくれるからです。

しかし、それに向かってなかなか前に進むことができない。その原因は自分の中にある不安と罪悪感です。だからつい居心地のよい現在の安定にとどまることを「頭」で選択する。ぼくだってそうです。

でも、残念ながら人というのは、どれだけ他人にウソをつけても、自分の心にウソをつくことはできません。

自分の本当の望みがわかっていながら、それを実行に移せない状態が続くと、自分の中に消化不良の心のマグマが溜まっていく。そして、それが他人への不寛容と執拗な攻撃につながっていく。「人助けランキング」で日本が世界で最下位になっている不名誉な現状も、根本原因はここにあるんです。

注目すべきは、調査した3つの観点の中でも、「見知らぬ人、あるいは、助けを必要としている見知らぬ人を助けたか」という観点で、日本は125位と世界最下位であることだ。この観点でボトム10の国々は下記の表にある通り。その顔ぶれを見ると、ほとんどが、現在またはかつての共産主義国だ。そんな国々よりも日本はランキングが低く、世界最下位なのである。

かの有名な「マズローの5段階欲求説」が明らかにしていることは、自分の本当の望み(自己実現)というのは、生活の安定や他人からの承認を超えたところにあるということです。自分の心(感情)はそれがわかっているから、理性を超えて訴えかけてくるのでしょう。

だから、心に従い、自分の本当の望みに向かって一歩前に進めるだけの自尊の念を育む必要がある。そのために、まず何より自分のことを大切にする必要がある。

これが「令和」を希望の持てる時代にできるかどうかのカギを握っているんです。テクノロジーじゃないんです。

米国における直観医療の第一人者であるキャロライン・メイス女史は、そのあたりのことを見事に解き明かしてくれています。

同族意識の考え方の枠から抜け出し、個人の力に進んでいくのは、自分と宇宙との関係がどうなっているのかを問いはじめるときである。「自分自身のことはどうなのだろう。いろいろ責任はあるが、自分の求めるものはどう実現していけばいいのか。何よりもまず、自分は何を求めているのだろう?」。

このプロセスは、きわめて微妙なかたちで始まる。ちょうど、ひとつの趣味や特定の食べ物に対する興味がだんだん薄くなり、別の活動や違う種類の食事に関心をもつようになるのと似ている。もちろん、宇宙における自分の場所について見方が変わるということは、趣味をやめるよりはずっと深刻な問題だ。人生に対する慣れ親しんだ見方、そこにあるすべてのものに対する見方から離れるというのは、いろいろ苦労も多い、恐怖の伴うプロセスなのである。

枠にはまった同族意識の見方から個人の力への移行は避けられないものなのだ、と気づけば、少しは気が楽になるのではないだろうか。いちばん慣れ親しんだ世界が、もはや自分には合わなくなる、という瞬間が、誰にでもいつかはやってくる。

なかには、こういうことが何度も起こるという人もいる。私たちは、いまの自分を超えて成長するようになっているのだ。年齢を重ねていくことが避けられないのと同様に、これも避けることができないものなのである。

問題は、鮮やかな身のこなしでその状況に対処できるかということだけなのだ。誰にも避けられないのは、とても居心地のよかった場所が、今度は居心地が悪くなってしまい、これまでの自分自身の歴史が朽ちて、その異臭に息がつまるようにさえ感じてしまう瞬間が訪れる、ということだ。

私たちは躍動するひとつの大きなエネルギー・システムの一部である、と気づくことが「意識」なのだ。慣れ親しんだ状況から離れた、別の自分を知っていくことで、はじめてこれがわかるようになる。

私たちは、いつも必ず誰からが自分の世話を焼いてくれ、いろいろ決めてくれるというような、誤った安心感をもたらす幻像ができてしまう環境から離れなければならない。そのような環境のもとで人任せの人生を生きることは、自分自身の知性や心の中身を知ることを妨げるので、そう長い期間許されるものではない。

逆に、ひとりの人間が内面へと旅してまわりから離れ、個人として自分を確立する権利と必要性を別の人間が邪魔することも、もはや許されないのである。これは、配偶者だろうと、子どもであろうと、あるいは友人であっても同じことだ。

個人として進化していくためには、集団とのしがらみから自分を解き放ち、精神の深層にあるものを分析して内面へと突き進み、自分の影の部分に対峙する必要がある。

もちろん、もっと深い部分では、何が起きていて、なぜそれが恐ろしいのか、私たちははっきりとわかっている。霊のはたらきの力について、私たちは何も知らずに生まれてくるわけではない。実はまったく逆で、内面での自分の変化、ものの見方や考え方の変化は、すべて自動的に人生の外面的な変化もひきおこすことが本能的にわかっているのだ。どんなにがんばってみても、その変化を止めることはできない。

個人の力という領域へと成長していくには、ある程度の痛みと不快感が生じるのは避けられないことなのだ。だが同時に、さらに高いレベルの知識と満足感をもって躍り出てくるチャンスも与えてもいるのである。
〜「チャクラを生きる(キャロライン・メイス)」より〜

キャロライン・メイス
直観医療者・神学者。臨床事例を交えながら「スピリチュアル」と名がつくものにつきものの「怪しさ」を一切排除して、目に見えない精神世界を学問的・論理的に「解剖(Anatomy)」する切り口に定評あり。